橋本病とは?原因と症状チェックで予防する
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最終更新日:2014/09/09
健康
橋本病という病気をご存知ですか?
日本人の女性に多く、特に40~50代の女性の、10人に1人の高い割合でかかる病気です。
こんな症状が出たら、橋本病の可能性があるかもしれません。
橋本病とは、甲状腺が腫れ、硬くなる病気です。
甲状腺が腫れても、甲状腺機能が正常に働いていますが、
橋本病の患者の30%は、甲状腺の機能低下がみられ、
甲状腺機能低下症 と呼ばれます。
大正元年(1912年)に、九州大学の橋本博士が書いた論文を、世界で初めて発表したため、
橋本病という名前がつきました。
甲状腺の病気は2つあり、橋本病が機能低下に対し、
シンガーソングライターの絢香さんが発症したバセドウ病は
甲状腺が活発にホルモンを作り過ぎる病気で、橋本病と反対の病気です。
珍しい病気ではないのに、あまり知られていないのは、
自覚症状がない、もしくはほかの病気が原因だと思っているから、なのです。
自己免疫疾患が原因と考えられます。
体を守る働きのリンパ球が、甲状腺を攻撃するのです。
すると甲状腺の機能が低下し、ホルモン分泌の働きが低下します。
最初は、甲状腺の腫れがみられ、声がかすれる、コレステロール値が異常に高いなどの症状が出て、
耳鼻咽喉科や内科で受診して、わかることが多いようです。
中年女性に多い病気ですが、現在は10代のうちから発病するケースが増えました。
原因ははっきりしませんが、食生活の変化やストレスが原因 ではないかと言われています。
こんな症状はありませんか?
違う病気と勘違いしていませんか?
●倦怠感・疲労感
●集中力・気力・やる気の低下
●めまい
これは、肝臓の病気や、更年期障害や、貧血、うつの症状と似ています。
●抜け毛
●肌荒れ、髪の毛のパサツキ
年相応の老化による抜け毛、肌荒れ、と勘違いしやすいです。
●高コレステロール値
●肥満
成人病の症状ですが、薬を飲んでもコレステロール値が下がらなかったりします。
●むくみ
腎臓系の病気と似ています。
●ドキドキしたり、不整脈がでる
心臓系の疾患と勘違いします。
●便秘
単なる便秘症と勘違いしていませんか?
●筋力の低下
運動不足などを疑ってしまいます。
●体温低下
冷え性によく似ています。
●月経異常
婦人科系の病気と勘違いします。
甲状腺ホルモンは、新陳代謝を促したり、成長ホルモンのような働きをします。
それが低下すると、細胞の新陳代謝が滞り、いわゆる、一気に老けたように なってしまいます。
ほっておくと、外出が困難になるくらい、気力が落ちてしまいます。
疑わしかったら、早めに専門医のもとを訪ねてください。
橋本病は、治療法はあり、効果のある薬もありますが、完治しない病気と言われています。
それは、血液検査の数値が、あるラインを越えると異常、という判断だからです。
薬をのんで、数値の改善に効果的な習慣を取り入れ、数値がよくなれば、薬を減らすとか
やめられるとか、そのように快方に向かっていくからです。
食生活では、ヨードの取り過ぎに注意をする、それくらいです。
たとえば、「わかめや昆布を、一度に100gくらい、頻繁に取らないように」、と言われますが、
普通の食生活を送っていれば、問題ないです。
普段から、軽い運動を取り入れましょう。
運動の習慣は、成長ホルモンを促したり、ストレスを発散させることにもつながります。
甲状腺異常は、自己免疫疾患が原因ですが、その原因の大きな要因が、ストレスです。
ストレスをためないことが、病気を改善に導きます。
治療をしている場合も、治療するほどでもないかもと思う場合でも、ストレスが大敵だということを考え
ストレス解消を心がけるようにしましょう。
●アロマオイルで落ち着く香りをかぐ
自分の好きな落ち着く香りを、アロマポットで焚いたり
マッサージオイルにブレンドしたりしてはいかがですか?
落ち着く香りは、ラベンダーやベルガモットやネロリなど。
ローズウッドなどローズ系の香りは、好き嫌いが分かれますが、
女性ホルモンのバランスを整える ので、嫌いではなければ、使ってみてはいかがでしょうか?
●足のマッサージ(リフレクソロジ―)
足全体のマッサージはもちろん、足裏の甲状腺の反射区をマッサージしましょう。
サロンに定期的に通うのも良いですね。
異常があると、しこりがあったり、痛かったりしますので、優しくもみほぐしましょう。
反射区とマッサージ方法の動画が、わかりやすいです。↓
●カウンセリング
症状がつらい時には、そちらを治療するのが先決ですが、
数値がそれほど悪くないのに、改善した気がしない、まだ気分の落ち込みがある、と感じる場合は、
カウンセリングに通ってみるのも、良い方法かもしれません。
自分では気がつかず、ストレスを抱えている場合もありますので
専門の先生に相談してみましょう。
症状がつらい時は、我慢せず、早めに甲状腺の専門医かかりましょう。
もしくは、かかりつけの病院に相談して、血液検査を受けてみてください。
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